ー乗り物編ー さ、三連単
「あそこの角で待っていれば、大体15分に1台30番のバスは来るからね。わかった?」
引っ越し完了の日、僕に教える大家さん。
翌日、早速バスでお出かけ。30番のバスで目的地までダイレクトに行ける。心を踊らせバス停(と呼ばれている、十字路の一角)へ。その角に立つこと数分。まずは近所の犬連れマダムの洗礼を受ける。
「どこへ行きたいの?あーそう。なら30番ね。30番のバスは15分に1本よ。あら、あなた、中国人?? あーー日本??北京語を、話すのね????え??日本語??ふーーーん。そうなの??まぁ15分待ってればバスは来るからここで待ってなさい!!#!=××%//$$%;¬¬¡¿©¤ΩฯГ¡¡%=÷!&_€_?&\€:=(意訳)。」
重量感のある会話の餌食に。その後角に立つこと15分。。。30番はまだ来ない。でもこんなものは、覚悟のうち。こんなことじゃぁ、僕は折れない。だったここはメキシコだもの。。さらに僕は角に立つ。すると、今度はバス停前のジュース屋が声掛ける。
「おい、若いの!!おめーどこいくんだ??あーそーかぁ。それなら30番だな。。15分待ってろ。そしたら来るわ。。#&@¤μ§^¡¥฿₹៛₪θΩΩθ#??€£(意訳)。」
ただただ、パンチあるアクセントに大苦戦、、、。その後19番は通ったが、30番は一向に来ない。ジュース屋オーナー、いつしかどこかへ消えてった。。それでもぼくは知っている。想定内の30分待ち。15分に1台って何??。。。そんな文句を言っちゃいかん。それがメヒコのローカルルール。自分自身に言い聞かせ、辛抱強く角に立つ。。。
それから、さらに15分。はるか彼方に、一筋の光。角からついに30と、書かれたバスの発見に至る。連なるバスを押さえ込み、最初に来るのは30番。待ちに焦がれた30番。ゆっくりしっかりこちらに近づく。僕のテンション最高潮。ここで心中の実況が始まる。
「先頭は30番だ!!世界のメキシコバスファンよ、見てくれ!!これが、メキシコ近代バスシステムの結晶だ。30ばんんんん。。。。大外から足音も軽やかに30番と運転手!!一冠達成!!勝ち時計は45分3秒6。。。実に19番以来、21分ぶりの無敗の一冠バスの誕生であります。」
往年の名実況にバスをだぶらせ、待ちに焦がれたバスの到着。心も気分もディープインパクト。念のための2着の確認。。。おおおおおおおっと、衝撃が脳天直撃。2着もなんと30番、2着もなんと、30番。ここまで来たら、期待を込めて、さらに行う3着確認。。。。。でたでたやっぱり30番。期待通りの30番。3連単で30-30-30。これが、メヒコ、近代バスシステムの結晶。よーく見ておけ、世界のメキシコバスファンよ!!
みんなが言ってた15分
実際待つこと45分。
角に立つこと45分。
45分でバス3台。
平均すれば、15分。
15分に1台、バスは来た。。。。
ものは言いようで角が、、、立たず(笑)。。
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